橈骨動脈カニュレーションにおけるドプラー法・触診法・エコーガイド下の比較。

A randomised controlled trial of radial artery cannulation guided by Doppler vs palpation vs ultrasound.

K.Ueda, et al. Aneasthesia 2015;70;1039-1044

橈骨動脈カテーテル留置に関する、単一施設における触診法・ドプラー法・エコーガイド下の比較試験。

749名の患者を1:1:1になるよう3群に無作為に振り分け、穿刺回数、留置にかかった時間、穿刺後3日間の血栓・血腫・感染・虚血について比較検討している。
穿刺は麻酔科レジデント（経験年数1-4年）が行っている。
留置に5分以上かかったものを失敗と定義している。
エコーガイド下では、触診法・ドプラー法よりも初回穿刺成功例が多かった。（39% vs 39% vs 53%）
留置にかかった時間、合併症については3群間に有意差はなかった。
他の研究と比べて、今研究での初回穿刺成功率の増加率は低かったが、穿刺者の経験不足によるところが大きいと思われる。

【memo】

中心静脈カテーテル留置もそうだけど、エコーガイド下のほうが安全・確実だと思われる。
ついA-line留置は触診法でやってしまいがちだけど、余裕があるときはエコーガイド下の訓練もしとくか。